天中殺の謎

天中殺について、私が清水先生より教えて戴いたことは、天中殺に能動的行動を起すとどういうことになるか…先生のご経験を基にご指導戴いた実践論になります。六十干支理論に基づく原理は教えて戴きましたが、その哲学的理論を学ぶことはなく、ずっと抱いてきた疑問がありました。

なぜ天中殺は天中殺なのか?

これらの疑問を解くためには、道教・仏教、イスラム教からユダヤ教・キリスト教まで幅広い他宗教との比較文化論が必要となります。それは、高尾算命学から離れていく事になるため、一般社団法人数理暦学協会を立ち上げました。

天中殺についての理論考察は、孤虚理論(数理暦学協会HP)にまとめてありますので、ご興味のある方はご一読下さい。

出来る限り分かりやすく書くように心がけているつもりですが、内容が難儀なため、限界があります。ご興味ある方は、数理暦学協会のセミナーにご参加戴ければと思います。(開催時期が決まりましたら、ご案内致します。)

孤虚理論は中国の時空間理論です。つまり、中国人が時間というものをどう捉えていたか…という理論になります。

天中殺は時空間理論

天中殺理論は時空間論なので、研究分野としては非常に興味深い分野です。

天中殺は立体五行説を用いる為、私の個人的な考えですが、ヘレニズムの影響が強いと思っています。彼らの幾何学理論を代数理論に落とし込んだのではないかと想像していますが、これらの発展と論争と検証は、数理暦学協会で行って参りますので、宜しければブログなどを通して学んで戴けたら助かります。

算命学カウンセラー協会は、高尾義政氏、清水南穂氏の偉大なる研究と功績を次世代に伝えることを目的としておりますので、あくまでも純粋な算命学を伝承する事に徹したいと思います。

次ブログは《天中殺中の結婚問題》についてもう少し掘り下げて考えていきましょう。多様化した時代に高尾算命学をどのように適合させていくか、これは私に託されたミッションと思っておりますので、協会の集まりなどで皆様と共に語り合えたらと思います。

戌亥天中殺さんの天中殺時期

2018年2月4日~2020年2月3日までの2年間は、戌亥天中殺です。

つまり、戌亥天中殺に属する人達の天中殺期間であり、この人達はこの2年間、結婚・起業・ビジネス展開・引越しなど環境を変えたり、未来への発展を願う事は避けた方が良いとなります。

戌亥天中殺所有者は、元々引力が虚のため、エネルギーが天頂に向けて拡散する性質があります。

もしあなたが夢や理想を宇宙の遥か彼方に描き続けると、どういう心理になるだろうか? 想像してみてください。

例えば…結婚

結婚に対しても、現実的な事より、音楽の趣味が合うとか、夢が語れるとか、フィーリングが合うとか…感性重視で相手を選ぶの、通常の戌亥天中殺の特徴です。

その人たちが、その考え方が虚になるということは、今までのその考え方が違うものではないかなぁと不安になる現象です。つまり本来の自分の考え方が虚ろ(うつろ)になるのが、天中殺の現象なので、

《うん、感性より現実みなきゃね》と思い、苦手な現実的な考えを持とうとする。

これが戌亥天中殺所有者の天中殺現象となります。

しかし、本来現実的な考えを持つことは苦手です。

でも頑張って《やっぱり現実みなきゃ…》と思い、現実で選ぼうとしますが、元々現実的に物を捉えるのに慣れていないものだから、微妙な判断でいくでしょう。

それで、2020年2月3日以降、天中殺が終わった後、我が夫をみると、《何でこんな夢のない男を選んでしまったのかしら?》って思うのです。

解決法

では、どう解決したら良いと思いますか?

そう、天中殺の時はあなたを真剣に思ってくれている親や親戚・友達の言葉に出来るだけ素直になる事です。

頑固にならず優しい気持ちで。無の境地とはそういうことです。

無の境地など、学理的な話を知りたい方は、数理暦学協会のブログを読んでいってください。ちょっと難しいかも知れませんが、算命学の根源は中国史や自然哲理など深い所にあるもので、天中殺ひとつとってもそんなに簡単なものではないのです。

算命学から捉える結婚学①天将星の女性

結婚とは面白いもので、しても地獄、しなくても地獄…。
したら天国、しなくても天国。

ストレスとは環境によって生じるひずみだ。

算命学的に考えると、命式通りの人生であればストレスが少なくてすみ、運の稼働率が高くなる。

そして、もう一つ、命式とその人の置かれた空間(環境)が一致すれば、運が自然と上がように出来ている。

空間(環境)とは、時代背景が大きく影響するようだ。

結婚運がないひと(女性)

5つにまとめると、次の条件

①自由を謳歌したい人(西方龍高)
②面倒臭い揉め事に関与したくない人(壮年期:天極星・天馳星)
③仕切りたがり屋(天将)
④生れつき人と違った感性を所有しており、その感性で成功している人(日座)

⑤昔から、友達が結婚の話をしても、どうしてもピンとこなかった人(十二親法配偶者なし)

天将星の女性

天将星は、男性にとっては結婚に問題のない星だが、女性にとってはややっこしい星として解釈されている。そもそも算命学は皇帝を支える学問であり、男性の成功者の為に編纂された学問を基礎としているため、どうしても時代錯誤的な解釈が多い。

時代考察理論から考えても、平和な時代が続くと女性が強くなる。

それは次の解釈だ。

動乱を陽(+)と捉える、それに対比すると、平和は陰(-)となる。

平和(-)× 女性(-)を掛け合わせると、(-)×(-)で(+)となる。

つまり、陽化する。男性かする。最近は、ハンサムウーマンが多いのはそのせいだ。

逆に、男性(+)は、平和(-)が続くと、(+)×(-)で(-)となる。

つまり、平和な時代は女性は男性化し、男性は女性化する。

これは陰陽理論に基づいての解釈なので、古来から自然の摂理のようだ。

しかし、元々文字とは男性系譜で伝えていくものであり、特に推命学のような歴代の皇帝を支える学問となると、男性の手により理論体系化されている。

その視点からみると、やはり男性より強い女性はまずい。そのため、そのような女性は男を喰いものにするとか…訳の分からない理論をこじつけて《結婚出来ない女性》という部類にいれたのだと思う。全くもって失礼な話である。

丙午の女性

丙午の女子は縁起が悪いとは、江戸時代からの迷信だ。そのため、昭和41年生まれ(1966年)の人口は前年度より25%も落ちているらしい。

算命学的にいうと、丙午年の女性というより、丙午日の女性ということだと思う。そうなると、《頑張り屋で、皆に優しく、熱い想いがある強い女性》という事になる。

確かに…そんな素敵な女性を引っ張っていけるだけの力のある男性なんて、今時いるだろうか?

結婚運の悪い女性達へ 結婚生活の5か条

結婚運とはあくまでも男性目線で捉えている観方である。

しかし、結婚とは相手となる男性が不在だと成立しないのも事実である。

となると、結婚運の悪い技法が命式に組み込まれている女性は、そのことを良く自覚した上で、自分で自分の人生をプロデュースするしかない。

以下、その5か条だ。

相手がノロくても強い事を言わない。仕切らない。
感性で物事を決めない。
面倒なことこそ、家族の繋がりだと自分に思い込ませる。
自由とは孤独と裏合せと思い込むようにする。
この男が自分の夫だと毎日自分に言い聞かせる。

大丈夫、あなたなら出来る…。 強いから。

高尾義政氏と算命学(清水南穂氏著)①

私は、2000年4月に始めて清水南穂先生にお会いし、氏の類まれな善良さと算命学の知識の深さに感銘を受け、個人教授という形で算命学を学ぶという非常に贅沢な学びの経験を戴きながら今に至ります。

このブログでは、2012年8月27日から1年かけて先生にインタビューし、先生の回顧録という形で、故高尾義政文学博士(ご宗家)との想い出、及び算命学の成立した過程をまとめたものを、ご紹介していこうと思います。

 

はじめに  

私が算命学と出会い四十二年、平成二年六月二日に算命学第十三代ご宗家、高尾義政氏が急逝されてから二十三年もの月日が流れた。

平成二十四年は、ご宗家の二十三回忌。

私は毎年欠かすことなく、ご宗家のご命日に嵐山まで伺っている。

永い間ご宗家のお墓をお守り下さっていた、松川由子女子(安寿様)も平成二十五年に旅立たれてしまわれた。

安寿様とは、共にご宗家から算命学を学んだ同窓だ。実際には、入門時期は我々より遅かったため、後輩となるが ご宗家一筋。ご宗家が亡くなられた後もずっと御守りして下さっていた。

ご宗家が急逝される直前の事だ。体調の不調と反比例するかのように感性が研ぎ澄まされていかれた晩年のご宗家が、算命学を祀った寺院を建立することを願われた。

どこの地が良いか探しまわっていらしたご宗家が、選ばれた地は、埼玉県嵐山だった。そこに 算命学を祀った寺院、倫道観寺を設立することになった。 その際、安寿様は 倫道観寺を護る役割を自ら担われ、ご宗家から得度の儀式を戴き、京都で尼僧の資格を取得するため修行をされ、そして、いよいよお寺の建立の準備を始めようという時にご宗家が急逝されたのだ。

ご宗家の死によって、お寺が建立される話もなくなり、埼玉県嵐山に準備室として用意された民家にて、ご宗家の奥様と共に祀っていらっしゃった。安寿様は奥様の没後もずっと護っていらっしゃった。

その安寿様が 今年亡くなられた。

私自身も 古希を超え、このままだと算命学という学問は残ってもご宗家の存在の記憶が次の世代に伝えられて行くのだろうかと、案じている。共に学ばれた方々もいなくなり、私自身に残された時間も限られている中、私の行うべき役割を考えてみた。

私の役割は、様々な情報が溢れている今だからこそ、正式な算命学の知識を 次の世代に伝えることにある。多少焦る気持ちもあるが、その為には、まず、ご宗家について語ることから始めたい。

算命学はご宗家が残された我々へのメッセージであり、その偉業は完成することなく 終わってしまっている。

そして 私の知る算命学ご宗家、高尾義政氏は類稀なる人格者であり、優しく、大きく、人間の弱さと優しさと脆さを兼ね備えた純粋な人物であった。

学問の深さも並大抵ではなく、最期に残された博士論文に至っては、専門の教育を受けた経歴のない人物が書けるようなものではない。

書き上げるのに 如何なる努力と苦労をされたのか。その測り知れない能力には ただただ感服するのみである。

又 逆から言えば、専門の教育を受けていかなったからこそ 独特の視点を持つことが出来、物事を純粋に捉えることが出来たのかもしれない。

いずれにしても ご宗家の偉大すぎる功績を、いつの日か、誰かが引き継いでこの学問を更に昇華してくれる時のために、今私に出来ることは、ご宗家について、私の知り得ることを書き残すことなのだ。

算命学という学問は、源流となる物の考え方が大切だ。

私の直門下生の皆様には、ご宗家に学んだ算命学を、ご宗家から学んだままの姿で伝えている。

私の方で新しく脚色したものは一つもない。純粋な意味での ご宗家の算命学であり、また それ以上のものはない。

算命学とは、ご宗家が生命を削って作り上げた 俊玉の賜物なのであり、我々日本人に残したメッセージなのだ。

そのためには、まず ご宗家と私との歴史 関係性を語る必要があるだろう。

平成二十五年 九月末日

算命学第十三代ご宗家 高尾義政氏 直門下生

日本算命学会 清水南穂