生月天中殺の天中殺期間

戌亥天中殺の高次元考察については、前回のブログでご説明させて戴きました。

詳しくは、戌亥天中殺の高次元考察 及び 戌亥天中殺さんの天中殺期間のブログを参照下さい。

今回は御質問の多かった戌亥天中殺+生月天中殺について考えてみたいと思いますが、その前に生月天中殺について考えてみましょう。

尚、当協会は既に算命学をご存知の方々を対象としておりますので、初心者の方には分かりにくいかもしれません。

申し訳ありませんがお付き合いください。

月支元命

生月天中殺とは、月干支が中殺されている状態です。

月干支の月支を《月支元命》といいます。月支と月支の二十八元をさします。

ところで、人間のこころは何処にあると思いますか?

  • 心臓
  • 腹部(丹田)

現在の臨床心理学では「こころは《脳》である」と捉え、脳科学に焦点が当たっているようです。NHKの特集などでも成程…と思う事が色々と発見されているようですね。

《首》だと答えたのは子供達です。緊張すると苦しくなる、嫌なことがあると喉が痛くなる…こころは首だという事でした。

心停止により生命活動は停止するから《心臓》だという答えは多く戴きました。

こころは丹田なり

昔の人は《丹田》こそ心だと捉えていたようです。その為、罪人は心臓を一突きですが、武士は自らの手で切腹します。

腹黒い、腹の探り合い、腹の虫がおさまらない…など、腹がこころではないかと連想させる言葉は沢山ありますね。

日干支 月干支 年干支 及びその二十八元の本元の9文字を並べてみてください。

月支とは腹の位置にあります。月支元命とは、丹田、こころを意味しているのです。

生月天中殺

生月天中殺とは、こころが中殺されている状態です。

こころとは、現在・過去・未来と時空間と共に移動しますが、私達は今という瞬間を生きているのですから、月支のこころとは《現在のこころ》《今という瞬間のこころ》という事になります。

こころ変わり…という言葉通り、次の瞬間には変わるものがこころです。

こころを変えないように、昔の人は丹田を鍛えました。インナーマッスルやコアマッスルといった方が分かるかもしれませんね。

生月天中殺とは、こころが中殺されていますので、現在を堅実に積み重ねることが出来にくい性格を所有しています。

蟻とキリギリスで言ったら《キリギリス》。感覚で生きる人が多く、人生が変動しやすい傾向があります。

 

丹田は、こころのシーソーの真ん中だと思って下さい。

生月天中殺の人は、その真ん中のバランスが壊れている状態です。

そのため中庸を保ちにくく、現実面に走れば極端に現実主義となり利益追求型となり、理想主義に走れば利益は関係なく、とことん良いものを追求していきます。

それが同じ人の中で、極端に右左にふれるのが生月中殺の特徴です。

お金の事をシビアに言ったかと思うと、気前よくプレゼントしたりするため、周りの人はその人をどう捉えたらよいのか分かりません。

本人も分かっていないのですから、仕方がありませんが。

生月天中殺の天中殺時期

この解釈は、天中殺現象が強くなる説と、逆に天中殺現象が弱まる説の2説があります。

虚虚の実という理論があり、陰×陰→陽で 天中殺が弱まる説が理論に合っております。

しかし、答は感性の良い所有者の意見に勝るものはないので、伺ってみました。帰納法による統計学なので、多くの生月天中殺の方々の意見を統計とってみるしか答えが分からない部分があります。
以下、所有者から戴きましたご意見です。参考にしてください。

これまでの人生を振り返ってみて、辰巳天中殺の私にとって、毎年4月(辰月)と5月(巳月)だけは、比較的未来を描きやすかったのは、私が生月天中殺所有者だったからといことが、今回学んでみて分かりました。
今までは、4月は年度始めで、1年の計画が立てやすいと思っていたのですが、どうやら私にとっては、それは4月は霧が晴れて視界良好になるからだったようです。そして、晴れている間にしっかり「弧」を設定しているから、次の天中殺期間を迎えるまで、ぶれることなく「虚」でつなげることができているのかもしれません。
生月天中殺所有者にとっては、比較的晴れている天中殺期間こそ、次なる「弧」を設定するために活動すべきなのかもしれません。

孤虚については、孤虚理論を参照下さい。

私の中でも虚虚の実であるため、生月天中殺所有者は、天中殺の方が自分のこころをはっきりと把握できるのではないかと思うのです。

こころが中殺されているため、幼少期から家族から理解されない…という想いをトラウマとして抱える方が多く、そのため、実家から離れ、独り孤独に自分だけの力で頑張ってきた人は、ひとのありがたみがわかるため、他人から戴いた善意を社会に返そうと、ボランティア精神のある素晴らしき方が多いように感じます。

生月天中殺の方々のご意見大募集です。投稿戴けたら助かります。

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コメント

    • まるこ
    • 2018年 12月 21日 12:40am

    私、生月天中殺です。余談ですが、地支は冲、害があり、ボロボロです。笑
    何かと大変…。
    天中殺期間がむしろ良いっていうのはなかなか難しいです。
    変な歪みが生じて謎のミスを起こすこともあり、バランスを取るのが難しいのは変わらない感じもあります。
    ただ、私の場合は月支が空亡でありながら天乙貴人でもあるので、その時に関しては調子が良い気がします。
    何故か今の職場に生月天中殺がうじゃうじゃいるので笑、居心地が良いんだと思います。

      • 協会管理者
      • 2018年 12月 21日 2:57pm

      まるこさん、投稿ありがとうございます。
      生月中殺の方の場合、対沖・害所有者には美学あり、逆に半会・支合を嫌がります。えっと思うかもしれませんね。
      陰陽理論に基づいているため、中殺×中殺は、プラスに転じるやすいのです。

      ご自身の精神が不安定ですが、対沖があるため、周りの方に気を遣い、だからこそ自分がボロボロになる。そして何が良いのか分からなくなるため、完璧を追い求める。しかし物事に完璧なものなどなく、普通の人はそんなものだと諦めるラインが、生月中殺の場合、その境界線が見えない。その為自己嫌悪に陥いり、社会に気づかいするのが対沖所有者であり、社会に自分のやり方を押し付けるのが半会所有者です。故に、生月中殺の対沖には美学ありと捉えます。
      ただ、害があるため、そこでバランスをとるのが難しいと思うのですが、害法は、行動の癖みたいなところがありますので、ご自身が妙な癖をもっているなという自覚があれば乗り越えられます。左利きを治すようなものです。
      それが算命学の素晴らしさで、自分が左利きだと気付かないで車を運転するか、知っていて運転するかの違いです。

      生年中殺も生月中殺も、同じ中殺者同志を相性良しと捉えます。お互いをいたわり合うため、居心地が良いのでしょう。

      こういうものは、この知識を有するご本人様からの投稿でしか分かりませんので、投稿助かります。

    • 理学部女 20001106
    • 2020年 5月 20日 5:25pm

    生月と時が中殺している戊亥天中殺の者です。今回のお話では、虚虚の実の論理で宿命天中殺者の天中殺期間中は霧が晴れるのかどうかというものでしたが、少し逸れた話をさせて下さい。

    私は生月天中殺で月干が偏印、年干が食神の倒食です。ちなみに下は全部比肩です笑(算命学と四柱推命は少し違うのかもしれませんが)

    物心ついて初めての、2018年からの天中殺期間で実感したことは普段中殺で抑えられている偏印が強力になるということです。

    2017年、高2の進路選択では今まで真面目にオールマイティに勉強する優等生だった私が理系を選び、生物・化学・数学などを突き詰め、京大の研究室に伺い感化されて研究者を志し、理学部を目指すことになりました。また進路の不安と、絶対的存在だったバレエの先生が亡くなられたことなどによるストレスで拒食症になったのもこの頃です。(倒食の本領発揮😅)

    2018年、今まで10年以上続けていたバレエ(父がバレエダンサーということもあり、小さいときに連れられてずっと習っていましたが、それほど上手ではありませんでした。)をやめ、寝食も忘れて全てのエネルギーを勉強に注がました。結果は、センターは良かったものの京大の前期試験では一歩及ばず、不合格になりました。今は別の大学の理学部に通っています。

    2019年、今までバレエと学校の勉強に専念し部活に入っていなかった私は、高校の友達もおらず、親も冷たくなり、孤独でした。その穴を埋めようと、色んなことを調べ、いろんなことを始めました。精神面は豊かでしたが世間知らずで現実面(お金とか仕事とか)に疎いという自覚があったからです。いろんなバイトに手を出し、(塾、家庭教師、飲食店、工場、リゾートバイトなど) クラシック以外の音楽を探究し、ファッション・メイクを研究し、登山部に入ってアルプスに登ったりしました。ここで占いに出会いました。きっかけは、部員の一人が動物占いで自分と最高の相性だと知ったことです。その子のことは当初なんとも思っていませんでしたが、不思議な安心感と包容力があり少しずつ気になっていきました。そこから生年月日だけである程度先天的性格が決まってしまうことを不思議に思い、四柱推命や算命学にのめり込んでいきました。

    2018年は幸せで、2019年は色々始めたこともあり失敗挫折を数えきれないほど経験したので精神的にすごくきつかったです。もちろん成功した時もありました、アルプスを登頂したときの感動は忘れられません。

    ただ天中殺中の両年とも言えるのは、生月天中殺で剋されているはずの偏印の影響が色濃く出ているということです。この法則は、実感として月、日、時まで当てはまると思います。このブログを昨日見つけ、今日コメントを書いているのも偶然ではないと思います。

    2020年は寮生活を始め、長年の夢だった一人暮らしを満喫しています。山奥の辺鄙な所なのでバイクで買い物やツーリングに行ったりします。むっちゃ楽しいです😏✨また、ギターを始めたので、コロナが収束したら弾き語り同好会に入って兼部するつもりです。勉強は最近は物理と数学、哲学に心理学、英語に力を入れております。やっぱり中殺の日が捗ります。一般的に運勢がいい日は外に出て人に会ったり歌ったり、ツーリングしたくなります。(食神が元気いっぱいです☺️)
    何はともあれ、自分に無理なく楽しめて、人や社会に少しだけでも貢献できるように生きられたらなと思います。以上、一人の大学生の経験則による、宿命天中殺の考察でした🙇‍♀️

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